ただのぽんこつ

雑食人間のつぶやき

V6の26分の6と、私の20分の6

 

私は幼い頃からあまり物に執着しない人だった。

幼い頃買ってもらった人形。両親はどこにでも私がその人形を連れて行っていたというが、あまり私の記憶にない。

その人形を無くした時も、両親は探さなきゃという気持ちがあったらしいが、私は平然としていたらしい。

 

 

 

そんな私がここまで初めて没頭したのがV6だった。

 

私が中学3年生の夏。V6に出会った。

 

初めのきっかけは、何の本を読もうか考えていた時、先輩が図書館戦争が大好きということを思い出し、図書館戦争の本を手に取ったことだった。

とりあえず、まずはこの本にハマった。

既に映画化されていることは知っていたが、新作の映画も秋に公開されるという情報を目にし、心の底から楽しみだった。

 

 

次に私はV6のステージを観た。

 

あまり大きな声では言えないが、仕方ない笑

私のV6の入り口は、ネットとYouTubeがほとんどだ笑

公式に上がっているV6の動画?

ジャニーズだ。

2015年のYouTubeにそんなものはない笑

 

 

ネットで図書館戦争関連を探していた私が、

 

「岡田くんってV6だよな〜」

 

と、何気なくV6の動画を探し、

数日前に音楽番組で披露したV6のWait for YouをYouTubeで観たことだった。

(ベストアーティストだったと思う)

 

 

森→岡と続くAメロ

私が思う岡田准一は落ち着いた低めのトーンの声を持っているというイメージがあった。

しかし想像の斜めをいく声をしていた。

 

流石に誇張しているだろうと思われるかもしれないが、私にはそれだけの衝撃があった。

 

 

声が優しい!声が高い!

 

 

俳優のイメージも強かった岡田准一が「アイドル」だったのだ。

あまりにもギャップがすごかった。

 

元々ジャニーズには興味があり、2、3人認識しているほどだったが、V6は知っていた。

でも、正直14歳だった私にはおじさんというイメージがあった。

20歳以上年上だ。

私が生まれる前から存在しているグループだ。

 

周りに「おじさんやん」と言われるのはすぐに想像ができた。

親に言う勇気がなかった。

もちろん親の方がV6の年齢に近い。

(せめて幸いだったのが両親の方が年上だったことかもしれない笑)

 

 

それでも私の気持ちが収まることはなかった。

その日をきっかけに、岡田くんの歌をインターネットで探しまくった。

 

初めは彼だけのつもりだった。

でもいつの間にかV6を制覇することになる笑

 

彼の歌をひたすら聞き、その次はV6での岡田准一という存在を知る。

 

彼はV6にいるとあまり多く喋るタイプでなかった。ワイワイ話しているのを傍観しているタイプ。

私も大人数になればあまり自分から喋らないため何か親近感が湧いた。

彼のストイックな姿に心を打たれた。その一方で、彼のどこか抜けている所も知った。

全て含めて好きだと思った。

 

こんなに年が離れた人に「可愛い」と言うことは烏滸がましいと感じていたが、いつのまにか「可愛い」ばかりが口から出るようになっていた笑

 

20年も歩んできたV6の情報量は追い切れないほど沢山あった。毎日が楽しかった。

先代ファンが残した古いコンサートのレポ、ラジオのレポ、ブログ、そのひとつひとつが宝物だった。

 

幸い近くにV6ファンがいた。学校でいつもV6の新しい発見をお互い共有した。

「〇〇って曲聞いた?」

「昨日の番組見た?」

V6がなかったらその子とそこまで話すこともなかっただろうなと思う。

 

その子きっかけでインスタでV6用のアカウントを作った。 

同年代でV6が好きな人なんていないだろうなと思っていたら、そこでは同じ境遇の人にたくさん出会った。

 

図書館戦争などの映画、V6の20周年でのメディア露出が重なったため新たな層がV6を知るきっかけになったんだろうなと感じる。

 

受験生だったため、色々我慢したがご褒美を楽しみにした。

最後の受験が終わった日に速攻SUPER Very Bestと20周年コンサートのDVDを買った。

これが私の初めてのV6の買い物だ。

その後もDVDやCDを集めた。

 

V6の過去20年を遡るのは楽しかったが、その時のV6をリアルタイムで見れなかったと言う事実は寂しかった。

何でもっと早く出会えなかったのだろうか、もっと早く生まれたかったとひたすら思い続けた。

 

 

高校生になり3年間みっちりV6だった。

 

高1の時に偶然クラスにV6ファンがいた。

新曲の話で盛り上がった。

映画も見に行った。

11月29日の昼休みに2人で喜び合った。

幸せだった。

そしてこの年に念願のFCに入った。

 

高校2年生。

シングルが2枚も出た。アルバムも出た。

そして待望のコンサートだ。

「V6の愛なんだ」の放送も決まった。

祭りだと思った。

 

人生で初めて"コンサート"に応募した。

めちゃくちゃドキドキした。

無事、大阪公演に行くことができた。

 

コンサートに行って感動して泣く

ということはなかったが、

「V6が実在している。」と思った。

 

インスタで出会った友達とも会って遊んだ。

みんなでライブDVDをみて楽しんだ。

とても幸せな時間だった。

 

人生で初めて舞台も観に行った。

当日券が取れたのだ。

 

岡田准一LINE LIVEをした。

ジャニーズはSNSなんてないし、ましてやリアルタイムの配信なんて今までなかった。

テスト勉強もあまりせず、ずっと見ていた。

リアルタイムで繋がっている事実に感動していた。

 

数日後、大事件が起きた。

私にとったらこの世で1番嬉しいお知らせだった。そしてこれからも大切な日であることは間違いない。

 

でも、後々辛い日の記憶になってしまった。

数日前まで"V6のファン"だった人が掌を返すように発する黒い言葉に耐えられなかった。

お花畑と思われるかもしれないが、その時の私にはとても辛かった。

 

年が明けた。

この頃の記憶はとても濃く、振り返っても長く感じる。

 

コンサートDVDが発売された。

そこにはいつものV6がいた。

 

その2日後。友達と遊んだ。

そこでニュースを聞いた。

こんなに短い期間に来るとは思わなかった。

嬉しいニュースだったが、いろいろ心が追いつかなかった。たくさん混乱した。

 

SNSをみては自分で傷ついた。

自業自得だとも思う。

辛くなったらSNSから離れた方がいいよと今なら言える。

 

それからSNSから多くの人が去っていたように思った。

V6から離れた人もいれば、SNSが辛くなって距離を置いた人など理由はさまざまだが、私のインスタの周りも徐々に減った。

 

高3。受験生だった。 

 

とりあえずずっとモヤモヤしていた。

そしてV6のことに対して情緒不安定だった。

 

Crazy raysは最高のシングルだった。

私が好きになってから今までに出したシングルの中で、カップリング含めたすべて、私が1番好きなシングルだ。

 

この年はあまり活動がなかった。

V6に対する気持ちが大きすぎて、供給の少なさに少し冷めた。

 

ファンレターを初めて書いた。

一年ぐらい溜まっていた思いを手紙に書き留めた。

 

大学生になった。

国際系の専攻だ。

日本語じゃない曲を聴こうと思い、この時V6を好きになってから初めてV6の曲を全く聴かない日ができた。

 

この年は舞台も観に行った。

どれも素敵な舞台だった。

 

自分のお金でJohnny's webに登録した。

自分でお金を稼いで、好きなことに使うという小さな夢が大学生になって叶った。

 

Kpopグループにハマった。元々Kpopは好きだったが、前より少し追うようになった。

それに反比例するかのようにV6と徐々に距離を置くようになった。

 

でもV6ほどの大きな感情を抱くことは全くなかった。

事あるごとにV6と比較している自分がいた。

 

勝手にV6と遠距離恋愛してるみたいだなと思っていた笑

 

 

 

2020年。25周年だ。コロナだ。

 

V6が好きになった頃、20周年だったが、コンサートの情報までたどりついてもいなく、当たり前に行けなかった。

それもあり「25周年は絶対に祝うんだ。」という強い気持ちがずっとあった。

 

留学もしたかったが、25周年と被りたくないからどうしようかなと悩むほどV6を優先に考えていた。

 

でもコロナだ。

 

コロナを恨んだ。

 

念願のコンサートだというのに。

3年ぶりだというのに。

まだV6に会えないのか。

 

11月1日

配信だったが、大満足だった。

会場用じゃなく配信用のライブだった。

たった一回の配信のためだけにたくさんのセットが組まれていた。

一つの大きな映像作品のようだった。

 

いつまでも攻めつづけるV6が好きだと改めて感じた。

 

ファンクラブ用のアンコールも最高だった。

いつの日かのコンサートを信じてFCを続けていた私に感謝だ。

 

ファンからのサプライズで涙を浮かべるV6が画面越しにいた。

20周年でもそこまで泣いているように見えなかったし、少し意外だったが今になって振り返るとなんか分かってしまうこの切ない感じ...

 

チャットは重くて固まってしまったが、V6とファンがオンラインで繋がる未来なんて誰が想像しただろう。しかもジャニーズだ。

まさかV6とこのように繋がれる日が来るとは思わなかった。嬉しかった。

 

この日のファンクラブ用アンコールみたいに、オンラインファンミーティングがあったらいいのにな、なんてことも思った。

 

そしてAvexやジャニーズ、その他多くのスタッフに大感謝だ。

15周年なんてなかったV6の25周年を盛大に祝おうとたくさんの企画があった。

YouTubeもたくさん解禁された。

 

今の私は解散を見据えてV6が公開しようと言っていたのかもしれないとも思ったりもする。

(ただの私個人の見解だが)

 

 

今年の3月12日

その日はきた。

 

私は友達と遊びに出かけていた。

Twitterのトレンド一位にある文字を見た。

 

4年前の年末を思い出した。

V6関連が突然一位になるなんて...

メールを見ていなかったが、直感で事実だと思った。

 

周りに人もいる。友達も目の前にいる。

そんな中でも、目から涙が出た。

頑張って気持ちを抑えたが、涙だけは抑えられなかった。

 

こんなにも好きになったのはV6が初めてだったから。

V6は私の中で特別な存在だった。

周りになんて言われようと、好きであることに揺らぎはなかった。

 

帰ってFCの動画をみた。

正直見るのが怖かった。

泣いためちゃくちゃ泣いた。

でもV6はV6のままだった。

そしてこの動画で話すV6の言葉だけを信じたいと思った。

 

健くんがラジオで色々話してくれると知り、そのラジオも聞いた。泣いた。

健くんの言葉がとても優しかった。

その日は眠れなかった。

 

動画によるとアルバムも出すし、対面コンサートも予定していると言う。

コロナだけが心配だった。

 

私の名義は運が良かったらしい。

一緒に行けたらいいなと言っていた友達みんな全滅だったのだ。

そしてSNSでもたくさんの全滅を知った。

「当選した奴が言うな」って言われるだろうが、そんな全滅の多さを見て悔しかった。

V6が好きな人みんなが入れないことが辛かった。

 

コンサート当日。

梅田駅に貼ってあるというポスターを見に行ったら、ファンをちらほら見かけた。

それだけで泣けてきた。

「もうこうやってV6ファンが集まることはないのか...」と。

 

公演が始まった。

FCで募集されたメッセージ動画と歌唱動画が流れた。そこからもうダメだった。

コンサートのためにできた曲なんてものも用意されていた。

泣けって言われてるようにしか思えない笑

 

マスクはびしょびしょ。4年前は2回公演に入れたので、3回目の対面コンサートだった。

ファンになって2度目の対面コンサートでこんなにボロ泣きしているなんて、過去の自分はそんなこと思っていないだろうな。

 

そしてベストアルバムも出ると言う知らせ。

10月から11月にかけてテレビラッシュだった。

まるで4年前の祭りみたいだ。

 

一つ一つV6としての仕事が終わりを迎える。

 

そんな中Amazon Primeでの過去ライブの配信がスタートし、今回の埼玉公演も配信されるとのこと。

11月30日までの限定だが、V-Landという仮想空間もできた。

最後までV6のフォローが手厚い。

 

 

11月1日

V6のデビュー日だ。26回目のデビュー日。

悲しいことばかり考えても仕方ない。お祝いもしなきゃという気持ちでケーキを作った。

 

配信を待った。

あまりにもいつもと変わらないV6がそこにいた。

これで最後かと思うたびに涙が出てきた。

 

「目を閉じれば」の前の挨拶は泣くしかないんです。

毎公演このような挨拶している方が辛いだろうなとも思った。

 

イノッチが「みんなの歴史の中にV6があるんだなって」というのがとても心に残った。

私も「V6は私の人生の一部だ」と思っていたためさらに泣けた。

 

もちろん涙のピークはアンコール。

6人それぞれ、彼ららしい言葉をファンに綴ってくれた。

「笑顔で終わろう」という言葉の通り最後までV6の優しい笑顔があった。その姿がまた素敵で涙が出た。

 

アンコール前の本編最後の話になるが、

「俺たちがV6」と楽しそうに笑顔で叫ぶ6人。

今回のライブで最初で最後のいつもの合言葉。

 

MCでも話したくて仕方なさそうだった岡田くん。それを止める剛くん。

この図も滅多に見れなくなると思ったら寂しかった。

 

最後、光に消えていくV6は全力で私たちに手を振ってくれた。

最後まで彼らはV6を楽しみ、V6を全うしていた。

 

配信が終わっても95 grooveのインストが流れ続ける画面を消せなかった。

 

泣きながらケーキを食べた。

 

落ち着こうと思いながら時間はすぐに過ぎる

V-LandのWANDERERの配信だ

予告時点で好きな雰囲気だったし、V6が揃いに揃って凄いから!と言っていたので期待大だった。

 

 

それでも期待を超えてきた。

V6からの逆サプライズだった。

 

 

最後まで新しいV6があって、少し人見知りで照れ屋で誠実なV6からファンへの温かいメッセージだった。

 

 

腹がたった。

なんでこんなに最後まで最高なのかと。

 

 

V6と言う一つの作品が幕を閉じた。

 

「死ぬわけじゃない。」

「いなくなるわけじゃない。」

 

解散した日にこう表現する彼らは、本当に綺麗に終わりを迎えたのだろうなと思った。

 

 

V6はファンが誇りだと言ってくれたが、

私はV6が誇りだ。

 

 

 

 

今年は成人式だった。

コロナで結局式は無くなってしまったが、前撮りをとった。

その写真屋ではスタッフと好きなアイドルの話で盛り上がったのだ。

 

スタッフの方は長い間あるアイドルのファンだという。

私はV6が好きだと明かした。「その歳で珍しいね〜」と何度も聞いてきた言葉がくると思った。

 

でもその方は「"ツウ"ってことじゃない?」と笑いをとるような表情ではなく、普通にまっすぐとしたトーンで言った。

捉え方によったら、遠回しに「珍しいね。その年で」と言ってるだけだといえるだろう。

 

しかし、私はその言葉がとても嬉しかった。

何を言われてもV6が好きであることには変わりがないのは元からだが、「V6が好き」ということにさらに自負心が強くなった。

すごく誇らしかった。

 

 

 

 

V6が好きになって、「解散まで好きで居続けるんだ!」と思っていた私が本当に解散を見届けることになるなんて。

なんとなく予想はできたが早く現実になった。

 

「ファンのおかげでここまで活動できた」と彼らは言うが、ファンのせいで嫌な思いもしただろうし、私の知り得ない苦労も当然あっただろう。

 

私はどれだけV6のことを調べても、情報を遡っても、私が知っているのは彼らの26年分の6年だ。

それはどうしようもない変えられない事実だ。

 

早く生まれたかった、早く好きになっていたかったと何度も思ったが、今は同じ時代に生きていてよかったと心の底から思う。

 

私はV6のおかげでいろんなことを知ったし、世界が広がった。

 

彼らの関係性が好きだ。

 

そしてこんな素敵な大人になりたいと心から思う。

 

 

 

 

私の6年間をありがとう

26年間歩み続けてくれてありがとう

生まれてきてくれてありがとう

出会えてよかった

 

今までも、これからも、

V6は私の大切な宝物です。

 

岡田くんがV6の幸せを心から願っているように、私は6人の幸せを心から願っています。

これからも幸せでいてください